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オランジュリー美術館(その2)


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オランジュリー美術館館内の様子。
ずら〜っと続く有名絵画の数々。

方向感覚が鈍い私には、シンプルな作りの建物が、とてもうれしい。



セザンヌ「オルタンスフィケの肖像」セザンヌ「セザンヌ婦人の肖像/Madame Cézanne」

「セザンヌと妻 オルタンス・フィケは長いこと内縁状態だった。厳格なセザンヌの父が貧しいオルタンスとの結婚を許さなかったことから、二人の間に息子ポールが生まれた後も内縁関係は続き、セザンヌの父が亡くなってからようやく二人は正式に結婚した。
オルタンスは決してもの静かなタイプではなかったが、夫のために何時間も辛抱強くポーズをとった。」

これは「セザンヌ婦人の肖像」の音声ガイドの解説の一部である。この作品と直接は関係ないような、セザンヌの人生そのものに関する出来事やモデルとの関係について説明していた。

このような解説を良しとするかどうかは評価が分かれるところだと思うが、私はこのタイプの解説が好きである。ルノアール、ピカソ、マティスなど他の画家の解説でも同様で、画家自身の言葉を多く紹介しているのが印象的だった。




ルノワールルノワール「ピアノに寄る少女たち/
Jeunes filles au piano」

優しいタッチと色使い、ほのぼのとした情景など、多くの人に好感を持たれる要素を備えた作品である。美術系のブログなどを拝見していると、「この作品が好き」と言う方を良く見かける。もちろん私も、この作品が好きな一人である。

同じテーマで描かれたルノワールの作品が他にも存在している。パリでは、オルセー美術館で、オランジュリー版とは少しだけ違う作品を観ることができる。



マティスマティス「ソファの女たち/
Femmes au canape ou Le Divan」

マティスは、「窓」をよく題材にしている。内側の世界と外側の世界の象徴的な存在として描いていたようだ。

人物も描かれてはいるのだが、作品の中の位置づけとしては、とうてい主役には見えない。しかもタイトルでは「女たち」と複数形になっているが、女の人は一見、窓とソファの間に座っているひとりだけに思える。が、そのつもりでよく見ると、ソファに人が横たわっているのが分かる。・・ソファの一部かと思った。
強い色彩が印象的である。




マリーローランサンマリーローランサン
「ポール・ギヨーム婦人の肖像」

オランジェリー美術館の礎となった作品をコレクションした人物、ポ―ル・ギョームの妻である。

マリーローランサンの作品にしては、目鼻、それから眉毛がはっきりしていて、顔の特徴を全面に出していると思う。




ユトリロユトリロ「サンピエール教会/ Eglise Saint-Pierre」

ユトリロの母は、画家であり画家達のモデルでもあった、シュザンヌ・ヴァラドンである。彼女がユトリロを身籠ったのは18歳の時。父は誰なのかはっきり分からない、ということになっている。

ユトリロは、教会や裏道など、何気ないパリの風景を多く描いた。ユトリロの描くパリは「華やかなパリ」ではない。画面はたいてい、ひとけがなく、静かでひっそりとしている。

ユトリロの生涯に思いを馳せながら彼の作品を観るとき、切ない気持ちになる。ユトリロは、どんな気持ちでこの白い街並を描いていたのだろう。

この教会は、ユトリロの葬儀が行われた教会として知られている。



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