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オルセー美術館


美術館の成り立ち

オルセー美術館外観セーヌ川沿いの美しい建物が、オルセー美術館である。

美術館になる以前は、オルレアン鉄道の終着駅だった。1900年のパリ万博に合わせて誕生したオルセー駅は、当時の流行と新しい技術をふんだんに取り入れたモダンな駅だったという。

しかしオルセー駅は、運営上の理由からわずか40年ほどで駅としての役目を終えることになる。その後、解体のプランが出たことがあったが、約50年の時を経て、フランスの19世紀美術を展示する美術館として復活した。



オルセー美術館内美術館の中に入ると目に入ってくるのは、中央に伸びる通路だ。これは、かつて駅のホームと線路があった部分である。「終着駅」という言葉は、その響きを耳にした人々に、郷愁のようなものを運んでくると思う。

大きな通路は吹き抜けになっていて、ガラス越しの柔らかい日射しで満たされている。今も美術館の象徴的な存在になっている大時計は、ここが駅だった頃の名残だ。この美術館にはあちこちに、優しさや懐かしさを感じさせるものが存在している。



オルセー美術館の大時計また、近代に入ってから「駅」という実用的な目的を持って作られたという成り立ちのためか、館内を巡る際も、順路をとりやすく、現在位置を把握しやすい。迷子になることも少なく、目当ての作品を探すことも比較的容易である。

と言っても、決して規模が小さい、ということではない。
特に、ルーヴル美術館を見学したあとにここに来ると、こじんまりとした美術館のように錯覚してしまうかもしれないが、実際は広大な美術館である。






所蔵作品

所蔵されている作品は、原則として2月革命(1848年)以降から、第一次世界大戦まで(1914年)のものである。何々派という言い方を用いるなら、主に印象派や後期印象派が中心である。
これはもともと、オルセーが美術館として出発する時点での方針に基づいている。旧・印象派美術館(ジュ・ド・ポーム)の所蔵作品が移されたほか、ルーヴル美術館やプティパレからも、該当する時期の作品が移された。


ルソーちなみに、いくつかの例外はあるものの、1848年以前の作品はルーヴルに、1914年以降の作品はポンピドゥー・センター内の国立近代美術館に所蔵されている。つまり、ルーヴル → オルセー → ポンピドゥーセンターという順序で見学すると、おおよそ美術史の流れに沿って鑑賞できるということになる。

オルセー美術館には、ゴッホ、ルノワール、モネ、ルソーなど、日本人にとってもなじみ深い画家の作品が多い。どこかで見たことがあるような作品が次々に現れるので、親しみやすく感じる人も多いだろう。

印象派や後期印象派の作品は、基本的に明るくて画面がきれいだし、宗教画や歴史画のように、背景を知らないと面白さ半減ということもなく、観てそのまま楽しめるものが多い。もし、普段あまり美術に関心がないという人であれば、ルーヴルよりも、オルセーの方が鑑賞しやすいと思う。




館内施設

美術館内は、地上階、中階、上階となっている。入り口を入ると、インフォメーションがあり、各国語の館内マップが用意されている。音声ガイドも用意されている。日本語版もある。


中階には、レストラン Restaurant du Musée d'Orsay がある。宮殿の中のような内装で、優雅な気分で食事が出来る。豪華な雰囲気だが、それでも、美術館内併設のレストランという位置づけからか、とてつもなく値段が張るという訳でもないので、美術鑑賞とセットでゆったりとしたランチを楽しむには良いと思う。


オルセー美術館のカフェそのレストランとは別に、上階にはカフェ Café des Hauteurs がある。レストランよりも、より気軽に利用できる雰囲気である。このカフェは、建物外観から見た大時計の裏に位置する。日に透ける大時計が、カフェ全体の空間を演出している。

メニューは街なかのごく一般的なカフェと変わらない。このカフェで食事をしたいというは人は多く、いつも混雑している。ランチを取るなら、早めの時間に行くことをおすすめする。


さらに、カフェの脇にある階段を昇っていくと、ちょっとした休憩スペースがあり、軽食を食べることができる。食事をしたい訳ではないが少し休憩したい、という時に重宝する。
セルフサービスでサンドイッチやマフィンなどをトレーに乗せて、レジで会計する。飲み物は、ペットボトルや缶ジュースの他、レジでコーヒーや紅茶を注文できる。会計後カップをもらえるので、マシーンのところへ行って自分で煎れる。ファミレスのドリンクバーのような感じである。
テーブルとイスのあるスペースがあるので、ここで十分休むことができる。特に一人旅の場合、小腹がすいたけどレストランやカフェに入るほどではないな、というケースはけっこう多いので、このようなセルフ方式の休憩スペースは、便利で有難い存在である。

◆レストラン・カフェ営業時間(←オルセー美術館のサイトへ移動します)


上階のカフェの横からバルコニーに出ると、セーヌ川を見下ろし、パリの風景を一望することができる。彼方には、白く輝くサクレレクール寺院も見える。ちなみに当サイトのページ上部にあるセピア色のバナーの写真も、このバルコニーから撮影した写真を加工したものである。

オルセー美術館のバルコニー * * * * *

オルセー美術館 Musée d'Orsay
最寄り駅 メトロ12号線 Solférino
     RER C線 Musée d'Orsay
オープン 9:30〜18:00 (木曜日 〜21:45)
休館 月曜日 1/1 5/1 12/25
サイト http://www.musee-orsay.fr
 
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orsay2【オルセー美術館所蔵作品 絵のはなし】

■「アルジャントゥイユのひなげし」モネ
■「オランピア」マネ
■「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット」ルノワール
■「田舎のダンス」「都会のダンス」ルノワール
■「日傘の女」モネ
■「ヴィーナスの誕生」カバネル



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