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シャガール 「夢の花束」・・2



chagall7私がこの天井画を初めて見たのは、2006年夏のことです。そのときは、わー!すごーい♪ と感激して終わってしまいました。シャガール「夢の花束」・・1

ここには、14のオペラ作品の場面が描かれています。この大きな絵のどの部分が、どの作品のどんな場面なのか、2度目となる2008年訪問時には細部までじっくり鑑賞するつもりで、双眼鏡を持って出かけました。


オペラを観るのは「オペラグラス」だけど、私が持っているのは、そんな小洒落たイメージのものではなく、昔ながら(?)の「双眼鏡」です。以前クレジットカードの利用ポイントを貯めて手に入れました。この双眼鏡、あまり期待はしていなかったのですが、使ってみると意外に高性能。コンパクトで持ち運びにも便利だし、そのうえ、多少のことでは壊れなさそう。今回の旅では、この天井画の他に、教会などの高い部分にあるステンドグラスを観る際にも重宝しました。


見学者用に解放されているボックスに入り、天井画を観るために最も適した場所を確保し、双眼鏡を使って鑑賞しました。良い場所に長い間 居続けると、他の観光客からの、この人早くどかないかしら・・という無言のプレッシャーを感じるので、しばらく見たら一旦後ろに下がり、中の人が一巡したら再び一番前に行く、という地道な活動を、解放されている2カ所のボックスで数回づつ繰り返しました。


chagall8例えば上の写真で、シャンデリアの左下の青っぽいところ。遠目では何かよく分からないこの部分も、拡大すると、白鳥が長い首をくるりと回転させているのだと分かります。じゃあこれが白鳥の湖なのね・・。

このようにして、じっくり天井画を観た結果、私は発見したのです。それぞれのモチーフの近くには、シャガールによると思われる筆跡で、オペラ作品名(タイトル)および、作曲者名が書かれていることを!

ほら!白鳥の下の部分。
「Lac des cygnes Tchaikowsky」(白鳥の湖 チャイコフスキー)って書いてある! ということは、他の作品名も入っているのかな? じっくりと一周観たところ、全部書いてありました。




chagall9 そしてそして、さらに!
作品名をチェックしながら、シャガールのサインまで見つけてしまったのですっ!!
「Marc Chagall 1964」って書いてある!
ポイントでもらった双眼鏡、 大活躍です。

普通に観ているときは全く気づかなかったのですが、いったん見えると肉眼でも充分確認できます。まー確認できたから、それがなんだ?って言われると、何でもないのですが。
タイトルとサインが書いてあるくらい普通だよ、と言われれば、そうかもしれません。・・っていうより、今になって冷静に考えると、いたって普通ですね。むしろ当然のような気さえしてきました。例え当然のことでも、この時の私には、かなりエキサイティングな発見だったのでした。


この日、オペラ座内部を見学に訪れた人の中で、最も長い時間、この素晴らしい天井を見上げていた人は、たぶん・・いや絶対に、私だと思います。そんなの自慢にもなりませんが、私にとって非常に充実したオペラ座見学になったことだけは確かです。



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