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パリに持って行く服

【*このページは どちらかというと、女性向けの記事です。】

旅行に出かける際に、どんな服を持って行くか考えるのは楽しい。

動きやすくて、しわになりにくく、かさばらない、重ね着が出来る、これらの条件を満たしていて、且つ 気に入っている服をいくつか。お互いに組み合わせられる服であれば、申し分ない。
中には、考えることが面倒という人もいるかもしれないが、多くの女性が、出発前のこの行程をウキウキした気持ちで楽しむのではないかと思う。

「パリではきれいな服装をした方が良いか、カジュアルでも問題ないか、どんな格好が適切か?」と旅行を控えた知人から聞かれることがある。私も初めての時は同様のことを思ったので、その気持ちはよく分かる。今、誰かにそう聞かれたら「それは、あなたの行動パターン次第です。」と答えるだろう。

●街中での基本的な服装
「食事は、街なかの気軽なお店で済ませます」「高級ブランドショッピングには、あまり興味がありません」という人(← 私だ!)であれば、服装であまり悩まなくても大丈夫。ごく日常的な普段の服装でOKだと思う。例えば日本で、電車に乗ってどこか都内の美術館に行く時や、友達と今話題の場所に遊びに行く時などに、どんな服を着て行くかな、と考えればイメージしやすいと思う。それは人によって、Tシャツ&ジーパンであるかもしれないし、カットソー&スカートであるかもしれない。

露出の多い服装は控えた方が無難(特に宗教的な場所ではNG)だが、注意するのはそのくらいで、基本的にはどんな格好でもあまり問題はないと思う。
ただし、のんびり寛ぐのが目的のビーチリゾートなどと違って、パリでの観光はどうしても「見学」になることが多い。広い美術館の中を歩き回ったり、入場を待つ長い列に並んだり、石畳の街を歩いたりする。靴だけは、歩きやすくて、足の負担を軽減してくれるようなもので行くことをおすすめする。

●高級感あふれる所に行く場合
せっかくパリに行くのだから、高級ブランド店で買い物したり、ランクの高いレストランで食事をしてみたいというのなら、意識して少しきれい目の服を持って行く必要があるかもしれない( 服に合う、靴とバックもね! )。

私の友人が、某ブランド店へ ワンピース+パンプス姿でバッグを買いに行ったら、前回の旅行で Tシャツ・ジーパン+スニーカーで行ったときより、明らかに対応が良かったということを話していた。これはそのお店に限らず、どこでもそういうものなのだと思う。 「人を見た目で判断してはいけない」と 私たちは子供の頃に親や先生から教わるが、販売員はお客さんを見た目で判断するものなのである。

訪ねるお店やホテルの格に合わせた服装をすることは、相手に対する礼儀であり、思いやりでもある。こちらが相手に敬意を表した結果、相手も丁寧に接してくれるということなのだと思う。



●現地に溶け込みたい
現地人化したい人は、シンプル&シックな系統の服装がおすすめ。
黒、白、ベージュなどのベーシックな色で、ごくシンプルな形のニットやシャツにジーパン、靴はバレエシューズのようなフラットなもの、バックはブランド品ではなく、かといって 如何にも旅行者的なショルダーバックでもなく、OLさんの通勤用といった感じの、ごく普通の肩に掛けられるバック。そんな感じの服装だったら、街なかでもメトロでも周囲に溶け込めると思う。

日本では、銀座を歩いている会社帰りのOLさんでも、新宿や渋谷で見かける若い女の子たちでも、身に着けている服は、皆それぞれに 形が凝っていて、色とりどり。柄物も珍しくない。銀座、原宿、池袋といった、地域によって傾向の違いはあるとしても、日本人女性の意識の根底には、きれいで可愛いものや、華やかなものを追求する気持ちがあると思う。

パリでは色・柄ものを好んで着るのは、年配の方に多い傾向があるようだ。
おしゃれだな、ステキだな、と思う感覚の基準が、パリの女性と東京の女性の間では、きっと少し違っているのだ。 若くして派手派手だと、それだけで外国人っぽく見えている様子。
まぁ実際外国人なのだから、外国人ぽくてもいいとは思うのだけど。

ただし、外国人は外国人でも、旅行者ではなく、現地在住の外国人風に装っていた方が、防犯上 多少は良い面があるかもしれない(ターゲットにされにくくなるなど)。少し長めに滞在する予定の方なら、そのあたりも考慮すると良いと思う。



●季節による対策
現地に行ったら、寒いのか暑いのかもかなり気になるところである。ガイドブックなどを見ると、パリの各月の平均気温が書いてある。当サイトのトップページにも、今日のパリの気温を表示させている。それらを見れば、パリが今自分が住んでいる地域と比べて寒いのか暖かいのか、頭では理解できる。が、数字からの想像と実際に行ってみて得る印象は、常に微妙に異なるものである。


パリの緯度(48度)は、北海道札幌市(43度)よりも高い。
冬はもちろん、真夏でもパリは基本的に寒いというのが私の持っている印象である。(ちなみに私は、関東生まれの関東育ち。暑いのも苦手だが、寒さにも大変弱く、冷え性である。 )


以下は、私が実際に滞在したことがある月に感じた暑さ&寒さについて。

【 8月の場合 】
日本で連日猛暑の続く中で旅支度を整えていると「涼しい夏」というものを上手く想像できない。「 "東京より気温が低い" とは言っても8月だし・・、そんなに重装備は要らないよね?」と思ってしまう。

ここ数年は、地球温暖化の影響でパリの平均気温も上がっているそうである。それでもパリでは、クーラーが設置されていないホテルが圧倒的に多い。基本的にクーラーは必要ないからである。

日中晴れて暑くなる日も多いが、それでも東京の、蒸し蒸しとして 身体にまとわりつくような暑さとは暑さの質が根本的に違う。例えるなら、高原の避暑地のようなイメージだろうか。日差しは射るように強いが風はさわやか。「高原にしては、今日はずいぶん暑いわね〜」みたいな感じ。

小雨が降ったり止んだりの天気だったりすると、かなり肌寒い。気温が下がった日は、「オフィスの冷房対策用」といった感じの薄手の羽織もの程度では全く役に立たない。あまりの涼しさ(寒さ)に、持って来たテロテロ素材のカーディガンでは耐えきれず、ショールを買ったこともあった。
身に着ければ確実に保温効果が上がるような、しっかりとした長袖のジャケットやカーディガンがあると良い。

日中暑くても、夜にはたいてい気温が下がる。寝る時も、半袖&単パンなどでは、私は寒くてダメ。きちんと長袖のパジャマを着ないと眠れない。



【 9月後半〜10月前半の場合 】
一般的には「秋」という認識だろうが、この頃はもう、私にとっては冬同然である。初めて9月のパリに行ったとき、それまでに8月でもけっこう寒い思いをしているから、もう少し暖かい服を持って行こう、と思って準備してきたはずだったが、想像を上回る寒さに またしても耐えきれず、今度はコートを買ってしまった。( こんなコートです→「去年の秋にパリで買ったコート」/blog「パリ旅行準備室」

ちなみに現地の人たちの服装は、本当に人それぞれ。コートにロングブーツのマダムもいれば、タンクトップで素足にサンダルのお兄さんもいて、道行く人の服装は全く参考にならない。

常に 自分にとって寒いか暑いかしか判断基準はないのだが、傾向としては、全般的にパリの皆さんは 私よりも薄着だな、という印象を持った。メトロで隣に座った女の子が半袖Tシャツ1枚で、私は、長袖カットソーにカーディガンを着て コート着用ということもよくあることだった。寒くて長い冬を経験するパリの人たちにとっては、9月の寒さなんて、寒さのうちに入っていないのかもしれない、と思った。


暑さ・寒さに対する感覚は人によって大きな差があるので、たとえば北海道出身の方だったら、同じ気温でも私ほどは寒く感じないかもしれない。ご自分の寒さ耐久度によって 持って行く服を選定していただきたい。

【年末年始(12月後半〜1月頃)】
冬は夏以上に服装について心配になる方も多いと思う。毎日気温をチェックしていると、東京よりパリの方が暖かい日もあるけれど、基本的には寒さは厳しい。
特に外を歩き回ったり、寒空の下で入場を待ったりする可能性がある方は、重装備で行った方がいい。

2010年の年末からのパリ滞在では、自分なりに実現できる最高の厚着で臨んだ。モコモコ状態だったが、おかげで元気に街歩きが出来た。

ちょっと(かなり?)お恥ずかしいのだが、その重装備の内容を記しておくので、私と同じように寒がりな方、ぜひご参考に!

<2010〜2011年 年末年始の滞在中の服装・基本スタイル>

上半身 インナー(タンクトップ)
    丸首の長袖Tシャツ(ユニクロのヒートテック)
    ウール100%のタートルネックセーター(生地は薄め)
    ウール/アクリル混のカーディガン(生地厚め)
    ダウンジャケット(ショート丈)

下半身 タイツ(30デニール)
    レギンス(ユニクロのヒートテック)
    膝下までのハイソックス
    足首部分のみカバーするレッグウォーマー
    コーデュロイのパンツ

小物  ネックウォーマー(ユニクロのヒートテック)
    ニットの帽子
    手袋
    マフラー

こうやって書き出すと、我ながら、ものすごい厚着でびっくりだ。
繰り返しになるけれど、私は普段から寒がりで、東京での生活においても周りの人より常に厚着である。普段薄着の人は、上下ともに私の服装より1枚か2枚減らしても大丈夫かもしれない。

上記の中では、ユニクロのヒートテックの各アイテムが良い仕事をしていたと思う。
あれは本当に、びっくりするくらい暖かい! しかも生地が薄いので、重ね着しやすい。さらに付け加えると、厚手の服が多くなりがちな冬の旅行において、「かさばらない」というのは、最高のセールスポイントといえよう。ユニクロの関係者ではないのだけど、冬の旅行には特におすすめである。

2010年年末〜2011年初めに関して言えば、寒がりの私でも上に記した服装でOKだったが、私が滞在していた期間はたまたま気温が高めだったようである。前の週には大雪で空港閉鎖というニュースもあった。
12月〜3月くらいの時期は、大寒波到来ということも往々にしてあるので、そうなることも仮定して、1枚多めに持っていくと安心だと思う。どうしても寒さに耐えられなかったら、現地購入で乗り切ろう。
パリにもユニクロ、あるしね!


<ネックウォーマー>
特に持って行って良かったと思うのは、ネックウォーマーである。
ユニクロで買物したときに、なんとなく、ついでに買ったものだけど、その割りに大活躍だった。

氷点下近くまで気温が下がると、顔まわりも寒い。首から顎にかけて1枚あるだけで違う。本当に寒い時は、鼻から下を覆うようにすると、マフラーよりも確実に顔の下半分をガード出来る。ファンデーションがついてしまうので、気になる人は替えを持っていくといいかも。ユニクロでは700円~1000円くらいだった。


<コート>
今回私は、ウエストまでの短い丈のダウンジャケットを着ていた。
それでもなんとか大丈夫だったけど、もし旅行を機会に何かアウターを買おうと考えているのなら、丈の長いものを選ぶことをおすすめする。
出来れば膝丈まで、少なくともお尻が隠れるくらいのものが良い。

膝から下は靴下を重ねたり、レッグウォーマーを着用したり、と厚着ができるけど、太もものあたりは、他と比べるとやや薄着になりがち。
東京ではあまり感じたことがないのだけど、0度前後の外気の中を長時間歩き回っていると、腰回りや、ももから膝にかけてが冷えるのを感じた。
一日歩き回ってから部屋に戻り、部屋着に着替える際には、太ももが冷たーくなっていて、 長いコ-トを着てくれば良かったなぁ・・としみじみ思った。

<ブーツ>
現地の人が内側がムートンのブーツを履いている人をよく見かけた。寒さは足もとから来るので、あったかブーツは有効である。

私は、つま先の細いブーツしか持っていないこともあり、歩きやすさを重視して、今回はスニーカーで行った。その分、足首をガードする短めのレッグウォーマーを靴下の上から着用した。ブーツだったらもっと暖かかったのかもしれないけど、一応 足首からスースー入る冷気を防げることができたと思う。

<帽子>
これも東京の生活では感じたことがないのだが、パリでは頭が寒かった!
仮に外に居るのが短い時間でも、帽子は必須である。
耳あてもあれば良かったと思った。ニット帽の、本来は折り返すべき すそ部分を長く下ろして、できるだけ耳の方まで覆うようにしていた。

帽子、手袋、耳当て、マフラーなどは、お土産やさんでもたくさん売っていた。
現地に行ってから、あまりの寒さに購入する旅行者も多いのだと思う。


 * * * * *

夏のパリには夏のパリだけの、冬のパリには冬のパリだけの魅力がある。
服装を選ぶ段階で、すでにあなたの旅は始まっている。
この過程も含めて、季節がもたらすパリの魅力を楽しもう。





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