
書簡と直筆博物館(古文書博物館/手紙博物館)
メトロのポン・ヌフ駅を出て、「新しい橋」という名の古い橋「ポン・ヌフ」を渡り切る。
しばらくまっすぐ行って小さな角を右に曲がると、短い通りにひっそりと その美術館はたたずんでいる。(*2010年春に移転後、オープンのようです。ご訪問の際は確認してください→ http://www.museedeslettres.fr/ )
ここには、政治家、音楽家、画家、作家など、あらゆる有名人の直筆書簡が展示されている。
「え! これ、本当にこの人の直筆なの?」 と驚きの連続である。保管されていた直筆の主の名前を、思いつくままに挙げてみよう。
マリーアントワネット、ナポレオン・ボナパルト、ルイ15世、ルイ16世、アンリ3世、アンリ4世、アンドレ・ブルトン、ギョ−ム・アポリネール、アインシュタイン、ヴォルテール、ジャン・ジャック・ルソー、バルザック、エミール・ゾラ、モーパッサン、ボードレール、ジョルジュ・サンド、モネ、ゴッホ、マネ、カミーユ・クローデル 、セザンヌ、ルノワール、ロートレック、ゴーギャン、ロダン、アングル、ミレー、クールベ、ベートーベン、モーツァルト、ワーグナー、リスト、ベルリオーズ、ラヴェル、ビゼー、ドビュッシー、サン・サーンス、ショパン、フォーレ。
などなど。他にもたくさん!
私がもともと知らなかった人物は、記憶に残っていない。館内は撮影禁止だったので、写真は撮れなかったのだが、音楽家のコーナーでは手書きの楽譜もあった。
薄暗い館内は、決して広くはない。たくさんの展示物があるが、その大半は手紙の類いなので展示スペースが小さくて済んでしまうのだ。
展示されている手紙などの文章はほとんどがフランス語。解説もフランス語のみで、英語もない。
ケース越しではあるけれど、かなり近くで見られるので、フランス語が堪能な方なら手紙の内容も分かる。読めれば、飽きずに長く居られると思う。
筆跡の特徴も顕著に分かって興味深い。
モネってこんな字書いてたんだ〜とか。
アンドレ・ブルトンの字はかなり小さくて びっしり、罫線もないのに真っすぐに書かれていて性格まで想像出来るな〜とか。
カミーユ・クローデルの手紙は、花柄のかわいい便箋に書かれていて、いかにも繊細な女性らしさが漂ってるな〜とか。
所蔵品の書かれた時代も広範囲に渡っている。マリーアントワネットくらいまではともかく、アンリ何世とか シャルル何世とか、相当古そうなのもあって、その点にも驚かされた。
館内のショップでは、これらの書簡が印刷されたものを売っていた。筆跡や筆圧の雰囲気はもちろん、紙の質感まで再現されているようなもので、何か思い入れのある人物の書簡がある方は、思わず買ってしまうだろう。
図録も売っていて、とても面白そうだったのだが、かなり厚くて重くて大きくて高価だったので、私は買うのをあきらめてしまった。
図録の代わりにはならないけど、記念にポストカードを購入。
画家と作家と音楽家のサインだけをそれぞれ一枚に集めてデザインしたもの。
「手紙」というものは本来、書いた本人と受け取った宛名の人物しか見ることができない個人的なものである。だからここは、通常は見ることが出来ない、ある意味 故人のプライバシーを公開している場所と言っても良いだろう。
歴史上の人物や偉大な芸術家たちも、実際にある時代に生きていた、普通の人間だったことを感じることができる美術館である。

通り沿いの入り口

突き当たりが美術館の入り口
書簡と直筆博物館/Musée des Lettres et Manuscrits
最寄り駅 メトロ1号線 Pont Neuf
開館時間 水曜日13:00〜21:00
火曜日〜日曜日10:00〜18:00
サイト http://www.museedeslettres.fr/
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