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東京タワーとエッフェル塔


東京タワーとエッフェル塔は、よく比較される。

完成は、エッフェル塔が1900年、東京タワーが1958年である。エッフェル塔を模したとも言われる東京タワーは、エッフェル塔よりも、約9m高く作られた。

東京タワー 東京タワー
■ 東京タワー/高さ 約333m ■ エッフェル塔/高さ 約324m



東京タワーを近くで見るとき、私が最も興味を惹かれるのは色だ。まるでペンキ塗り立てみたいに、ものすごく発色が良い。「東京タワーの色は、赤と白」という認識を持っていたのだけれど、よく見るとこの赤色は、オレンジ色に近い。お習字の先生が使っている朱墨の色に似ていると思う。

はっきりとして主張の強い色をした東京タワーは、周囲の風景には、どちらかといえば 馴染んでいないような気がする。

それもそのはず。
この色使いは、「ある一定の高さを超える建造物には赤白の塗装を施す」という航空法の規定に基づいている。赤に見えるオレンジ色も「インターナショナル・オレンジ」といって、航空法で定められた安全確保のための色である。つまり東京タワーは、危険を回避する目的で「景観に馴染まないように」という前提で彩色されていたというわけだ。


一方のエッフェル塔は、鋼鉄の色そのもののようにも見える。しかし実は、注意深く選定された色が塗ってある。街路樹の多いパリの街に馴染むように、との配慮から「木立の色」それも、葉の落ちた秋の木々をイメージした色が選ばれたという。その木立の色も、一色のべた塗りではなく、高さに応じてグラデーションがかかっているというから、芸が細かい。

自然界に存在する木や土などの色と近いため、形はともかく色に限って言えば、たしかにエッフェル塔は自然の風景に溶け込んでいると思う。


東京タワー エッフェル塔



景観の中で目立つように色付けされた東京タワーと、景観に溶け込むように色付けされたエッフェル塔。姿は似ているが、存在のあり方は大きく違っている。

もし、ふたつのタワーの色が逆だったらどうだろう。茶色い東京タワーと赤白のエッフェル塔。不慣れなせいもあるだろうが、どちらもかなり違和感がある。

東京タワーの突き抜けたような明るさは、あわないようでも、やはり色の溢れる東京にあっているのだろう。そしてシックなエッフェル塔は、自然に調和しながらも強烈な存在感を持って、今日もパリに君臨しているのである。


東京タワー エッフェル塔


*こっちも見てね!→「エッフェル塔に登ってみよう」





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