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パリのガイドブック 徹底比較!



旅の情報はネットで集めるという人も、実際に渡航する際は、一冊くらいガイドブックを持っていこうと思うのではないでしょうか。

ガイドブックなんてどれでも同じだと思ったら、大きな間違いです。比べてみると、それぞれ個性があるものです。同じ出版社から出ているものであっても、傾向がきっちり分かれています。

とにかく詳しいガイドブックが欲しい人。見やすいのがいいという人。持ち歩くために軽さ重視という人。
個人旅行か団体旅行かでも、必要な情報は違ってくると思います。

ガイドブックも旅のスタイルにあわせて選んでみましょう。

*各書評の最下段に記したのは、この記事を書くにあたって管理人が参照した版の価格、発行年月、ページ数です。現在販売されている版とは中身が変わっている可能性があることをご了承ください。


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「地球の歩き方 パリ&近郊の町」 ダイヤモンド社


 A07 地球の歩き方 パリ&近郊の町 2008~2009 (地球の歩き方)

もし「ガイドブックは一冊しか持っていけない」と言われたら、私は迷わず「地球の歩き方」を持っていきます。

圧倒的な情報量と、情報量に対する見やすさという点で、他の追随を許しません。本の厚さは他と変わらない(むしろ薄い)のに、ページ数で「地球の歩き方」を上回るものはなかなか見つけられません。それはつまり、紙が薄いということなのでしょうが、めくりにくさも別段感じません。

地区ごとにまとめたページと、テーマ別のページとの連携が良く使いやすいです。構成がかなり工夫されていると感じます。ガイドブックの定番と言われるのも伊達ではないです。

人によって「見やすさ」の基準は違うでしょうし、私の場合は最初に使ったのがこの本だったので、余計に使いやすいと感じるのかもしれません。しかしそれを差し引いても、情報の絶対量という点で「地球の歩き方」は、他のガイドに勝っていると言えます。「この件は載ってないだろう」と思うようなことでも、よーく探すとどこかに掲載されていて、期待を裏切りません。地球の歩き方、恐るべし!です。

イメージを伝えるためだけの記事(パリジェンヌの一日とか)や、ページを飾るだけのイラストなどはほとんどなく、実用に徹している点も、私は気に入っています。

余談ですが、巻末に「あなたの旅の体験、情報を送ってください。」というページがあります。有力な情報は次の版に反映されます。採用されると掲載本をプレゼントしてくれるそうです。私は過去に一度、オルセー美術館の情報を送ったことがあるのですが、採用されませんでした。良い情報だと思ったのにな・・。
また何か送ってみよう~。

 A07 地球の歩き方 パリ&近郊の町 2008~2009 (地球の歩き方)

1700円(税別)2008年7月発行/481ページ



「パリ ブルーガイド わがまま歩き」 実業之日本社


 パリ ブルーガイドわがまま歩き1 (ブルーガイド―わがまま歩き)

マニア好みのガイドブックです。

最も素晴らしいと思うのは、「メトロ・RER乗り換え便利ガイド」というページ。このページを初めて見た時は、探していたものにやっと出会えた気分でした。メトロの何号線と何号線の乗り換えは離れているとか、スムーズに乗り換えられるとか、RERの乗り換えはちょっと面倒、などの情報がまとまっています。

パリのメトロを使うのは、そんなに難しいことではありません。メトロを使ってたいていの所に行くことが出来ます。大変便利なのですが、駅によっては、行ってみたら乗り換えに一駅分くらい歩かなければならなかった、なんてこともよくあります。そんな時は、こんなに乗り換えが大変なら別のルートかバスを使えば良かったと思います。メトロとRERの乗り換えで複雑なところもあります。

ネットなどで事前に調べようと思っても、なかなかうまく情報を見つけられずにいたので、このページは大変有り難いです。私はこのページのためだけに、この本を買ってもいいとさえ思います。

その上、このガイドブックには「メトロの1~14号線とRER各線の終着駅早見表」も載っています。パリのメトロには「○○方面行き」という表示はなく、常に終点の駅名が表示されています。だから、どちらの方向の電車に乗るか判断するためには、現在地と自分の行き先を考えて、どちらの終着駅に向かえばいいかを把握する必要があります。

多くのガイドブックで、メトロの乗り方のページを見ると「目的地の駅名、路線の番号、終着駅を把握せよ」ということが書いてあるのですが、このように親切にも一覧表を載せている本は、他に見たことがありません。

終着駅名は、路線図を見れば分かることですし、路線図を見ることで地理的な把握が出来るという利点もあります。しかしプランニングの段階などでは、路線図に加えて、この一覧表が威力を発揮するケースが多々あるのではないでしょうか。メトロで市内を動こうと思っている人には、きっと役立つページだと思います。

他に目をひくのは、モデルコースのページ。「定番モデルコース」「リピーター向けコース」「マニア向けコース」というカテゴリ分けになっています。地区別、テーマ別のモデルコースプランニングというのはよく見かけますが、リピーター向け、マニア向けという分け方はユニークです。紹介されているコースの中身も面白いです。

最後にもうひとつ。
多くのガイドブックは、旅の準備のページに、成田空港と関西国際空港のターミナルの略図を載せています。その2つプラス、中部国際空港も載せているものも時々見かけます。このガイドブックはさらに、福岡空港、新千歳空港、仙台空港も載っています。


「パリ わがまま歩き」には、他のガイドブックにはない記事が多くあります。単に情報だけというより、情報を活用した記事が見られる点で秀逸だと感じます。

これを1冊目に買うのもいいですし、既に何か持っているけど もう一冊ガイドブックを買おうかな~という人には特に、この「パリ わがまま歩き」をおすすめします。


 パリ ブルーガイドわがまま歩き1 (ブルーガイド―わがまま歩き)

1640円(税別)2007年6月発行/395ページ 



「新個人旅行 パリ」 昭文社


 新個人旅行 パリ〈’08‐’09〉 (新個人旅行 E 9)

レストランでもショッピングでも、お店が探しやすいガイドブックは、この「新個人旅行パリ」だと思います。

扱う商品ごとにカテゴリ分けされたうえで掲載するのは、他のガイドブックも一緒なのですが、これはレイアウト的にも見やすいです。

食べ物なら、ワイン、チーズ、香辛料、などのテーマごとに見開きでページを設けています。ページ全体の情報量も、細かすぎず、大雑把すぎず、程よい感じ。

食事のページで、50ユーロ以下、100ユーロ以下のフレンチのページがあったり、同じく宿泊のページで50ユーロ、100ユーロ以下のホテルのページがあったりと、分類も工夫されています。

美術館のページも気に入っています。
ルーヴル美術館に6ページ、オルセー美術館に4ページが使われています。ま、これは平均的なのですが、次にくるのが「オランジュリー美術館」2ページ。なんと、モネの巨大横長睡蓮 全8作品の写真が掲載されています(ミニミニサイズだけど)。オランジュリーのフロアマップが書いてあるガイドブックって初めて見ました。

その次にくるのは「中世美術館」。選択が渋いです。中世美術館の目玉作品である「貴婦人と一角獣」も全6枚の写真が載っています。一枚しか載ってないことが多いんですけどね。ちなみに中世美術館のフロアマップも載ってます。

そしてその次は「ケ・ブランリー美術館」。そうくるか・・。 オランジュリー、中世美術館、ケ・ブランリーに各2ページづつ割いてるガイドブックは他に見かけません。特に、ケ・ブランリーはたいてい小さい字で基本情報が書いてあるだけで、こんなに所蔵作品が載っていることはまずないと思います。 以降は他の主要美術館の一覧表のページになり、さらに変わった美術館(下水道博物館とか)のページへと続きます。

各章の終わりにあるコラムページも面白いです。
それから、パリで競馬デビューしよう、というページも他では見たことないですね。

以上のことから「新個人旅行パリ」は、個性派ガイドブックと言えると思います。


 新個人旅行 パリ〈’08‐’09〉 (新個人旅行 E 9)

1400円(税別)2008年3月発行/343ページ

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