
ピカソ美術館
サレ館(塩の館)という別名を持つ17世紀の建物が、美術館になっている。もとは、塩税徴収官が私腹をこやした末に建造したもので、当時の人々が「塩のきいた(サレ)館」と皮肉ったところからこう呼ばれているそうだ。 たしかに皮肉のひとつも言いたくなるような、大きくて豪華な建物である。
フランスでは遺産相続において、文化遺産として重要と認められた場合、芸術作品で相続税を払うことができる。ピカソは亡くなった時点で、相当数の自身の作品を手元に持っていたという。それらの作品は遺族から相続税としてフランス政府に送られ、1985年に美術館が開館した。
こうして、大量の作品がオークションなどで海外各地に散らばることなく、パリに残ったのである。世界には他にもピカソの美術館があるのだが、パリのこのピカソ美術館が、質・量ともに郡を抜いていると言われている。
作品は20の部屋に展示され、初期から晩年へ時代を追いかける形で観ることができる。
長命であり(享年91才)多作のピカソには、何度も作風の変化があった。「青の時代」「バラ色の時代」「キュビズム」「新古典主義」などである。
ここには「いかにもピカソ!」と思うものから、「あらこれもピカソ?」 と思うものまで、多くの作品が所蔵されている。
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ピカソ美術館/Musée Picasso
最寄り駅 メトロ8号線 Chemin Vert/St-Sébastian Froissart
メトロ1号線 St-Paul
開館時間 4〜9月 9:30〜18:00 / 10〜3月 9:30〜17:30
休み 火曜日 1/1 12/25
サイト http://www.musee-picasso.fr
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ピカソ美術館の外観。美術館入り口は、敷地入り口から見て正面の位置。美術館入り口とチケット売り場は別。敷地に入って右手側、この写真ではフラッグのかかる入り口がチケット売り場。 たしかに、大きくて立派な建物である。 |
絵画、彫刻、版画、デッサンなど所蔵作品はあわせて3500点以上になるという。それぞれの部屋は大きすぎず、順路の流れも分かりやすいので、鑑賞しやすい。 |
「肘掛け椅子に座るオルガの肖像」ピカソの生涯をたどると、何人もの女性が関わってくる。この絵のモデルとなった、オルガ・コクローヴァは、ロシアのバレエ団の踊り子。 ピカソの最初の妻である。 |
一人は笛を吹き、一人はうつろな目で遠くを見つめて立っている。背景に広がるのは海のようだが、設定としてなんだか奇妙である。二人はどんな間柄なのだろう。いろいろと想像をかき立てられる作品である。 |
これもピカソの作品なのかと思ったら、これはコレクション。原始芸術に関するものを集め続けていたというピカソに、マティスから贈られたプレゼントだ。マティス曰く「とてつもなく野蛮な魔法の彫刻」。ニューヘブリディース諸島(どこだ?)の人物像で儀式のかぶりものということである。 これを贈る方も、贈られる方も、尋常ではないと思う。 不調和な配色の無気味な人物、と解説されているが、 私は無気味とは思わない。どちらかというと、かわいい感じがする。不思議なものが色々展示されているピカソ美術館の中でも、ひときわ観光客の注目を集めていた。どうやら、ご機嫌は良さそうである。 |
展示室内の様子。このあたりの作品は、いかにもピカソっぽいと思う。 |
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「彫刻家/Le Sculpture」ひと目で「あ、ピカソだ!」と分かる作品だと思う。 作品に描かれている右側の彫刻家がピカソで、左の女性の胸像は、愛人マリー=テレーズ。 |
「浜辺をかける2人の女」厚みのある、どっしりとした人体の表現が印象的だ。 |
| 年代順の展示により、大量の作品とともにピカソの生涯を追うかたちになるため、どっぷりとピカソの世界に浸ることができた。ボリューム満点で、充実感を味わえる美術館だと思う。 |
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ピカソ美術館は、近年日本人旅行者の間でも人気のある「マレ地区」にある。市内の中心よりも、やや東よりに位置する。
ピカソ美術館の外観。
館内は、20の展示室に分かれている。初期から晩年まで、年代を追って鑑賞できる。
「肘掛け椅子に座るオルガの肖像」
この絵はたしか子供の頃、美術の教科書で見たような記憶がある。
これもピカソの作品なのかと思ったら、これはコレクション。原始芸術に関するものを集め続けていたというピカソに、マティスから贈られたプレゼントだ。
展示室内の様子。
「トラックの玩具で遊ぶ子供」
「彫刻家/Le Sculpture」
「浜辺をかける2人の女」

