
ゴッホの麦畑
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| 景色の上半分が空で、下半分が大地だった。空には雲があり、大地には緑があった。緩やかな風が、体を撫でていく。こんな開放感は、久しく味わったことがなかった。 パリからわずか1時間のところに、こんな風景が広がっているのだ。この麦畑は、ゴッホも絵に残している。絵に描きたくなる気持ちも、分かるような気がした。 パリではほとんど見かけない蝶々が、ここではたくさん飛んでいた。トカゲのような生き物が足下をすり抜けて行く。頭上では、ひばりだろうか、鳥たちが楽しげに歌っている。 人間は私だけだ。 この地球上では、蝶々も、トカゲも、ひばりも、人間も、みんな一緒、みんな同じ生き物なんだな~と感じた。そんな風に、ふと地球規模で何かを考えてしまうくらい、私は広々とした場所にいた。 |

辺りには人家らしきものはなく、はるか彼方に家畜小屋のような平らな屋根の建物がいくつか見える程度だ。しかし何度か、自動車が私を追い越して行った。 とにかく見通しが良いため、墓地らしき場所もすぐに目当てがついた。壁に囲まれた大きな敷地である。扉を押して、中に入ってみた。 |



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教会の前から続く坂道を登って行く。